今秋は、珍しいイチジク(=ビオレソリエス)を使用したタルトを2日間だけ、お作りすることが出来ました!主人が見つけてくれた食材です。私も日本では、初めて頂きました。こちらのイチジクは、日本で生産している農家さんが数少ないため、希少価値も高かく注文してから入荷までに1ヶ月近くかかりました。
今年は、もう生産が終了しているとのことで、もう作れないのですが、、、ご紹介までに。
(※黒いちじくの収穫時期は、9月下旬頃から10月中旬頃までらしいです)
来年は、もう少し早めに注文してお作りできると良いなぁと思ってます。
2日間、両日とも来てくださったイチジク好きのお客様もいらっしゃいました。ありがとうございます!
ビオレソリエス(黒いちじく)とは?
ビオレソリエスは、フランス原産のイチジク。
果肉は糖度が高く、蜜のような甘さとネットリした食感が特徴です。ナイフを入れると、果汁(蜜のようなもの)がカットした断面からあふれます。
日本で、ビオレソリエスを栽培することは風土的に非常に難しいため、農家さんも数少ないようです。その為、「幻のイチジク」と呼ばれていて、入荷も困難です。
今回、入手した富田農園の「ビオレソリエス」は、イチジク栽培40年以上に及ぶ大ベテラン富田秀俊さんが、「誰も作っていない付加価値の高いものを作る」という思いで情熱をかけて作り上げられたものです。
富田さんは、”イチジクの果実は花が変形したもの。その甘みは花の蜜”と考え「熟度をしっかりあげて収穫し、鮮度が良いうちに出荷する」ことにこだわっていらっしゃいます。
イチジクは、収穫後に追熟1しない果実なので、流通を考えて早めに収穫してしまうと全然甘くないものになってしまいます…。完熟後に収穫してすぐに食べるのがイチジクの1番美味しい食べ方だと思います。しかし、完熟してからだと日持ちがしないというデメリットもあります。
イチジクを美味しい状態で、流通させるのはほんとに難しいことだと思います。
富田さんのイチジクは、しっかり熟すのを待ってから収穫されているので、甘みがあります。
お店で働いているスタッフさんが食べて、「今まで食べたイチジクの中で1番美味しい!」って感激していました。
ビオレソリエスの栄養価は?
果皮が黒く、「アントシアニン」というポリフェノールが豊富。
このアントシアニンは、抗酸化作用、脂肪燃焼の促進、血流改善などに効果的なので、健康面にもオススメです。イチジクには、水溶性食物繊維のペクチンや、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄などのミネラルが豊富に含まれています。女性ホルモンに似た働きをする植物性エストロゲンも含まれているようです。
※参考文献:万田発酵-健康情報ブログ-
ビオレソリエスに合わせた素材は?
今回は、幻のイチジクを使用してタルトを作ってみました。ビオレソリエスを存分に味わって頂きたいので、タルト土台に皮付きのまま敷き込み焼き上げています。アーモンドクリームではなく、ノワゼット(ヘーゼルナッツ)クリームを使用することで芳ばしさと香りが足されビオレソリエスの甘みを強調。また、フレッシュなものも味わって頂きたいので生クリームと一緒にデコレーション。ビオレソリエスは皮ごと食べることが出来ます。皮にもポリフェノールが含まれ栄養たっぷりなので是非、皮ごとお召し上がりください!
シュトロイゼル(タルト上面のクランブル)には、玄米粉、シナモン、カルダモンを使用。こちらのイチジクは、味がしっかりしているのでスパイスとも相性が良いように思います。
最後まで読んでくださってありがとうございます!
来年に、またお作りしたいなと思ってますのでよろしくお願いします。