夏頃から試作を繰り返していた2022年のポッシュ・ドゥ・レーヴのクリスマスケーキ完成しました!
今回のケーキには、ケーキの名前の通り2種類のチョコレートを使用しています。
ひとつめのチョコレートは、ALPACO(アルパコ)66% エクアドル産カカオ。
ふたつめのチョコレートは、KIDAVOA(キダヴォア)50% マダガスカル産カカオ。
どちらのチョコレートもヴァローナ社のチョコレートです。
まず、2種類のチョコレートの特徴を簡単にご紹介したいと思います。
ALPACO(アルパコ)ってどんなチョコレート?
エクアドル産カカオ使用して作られたこちらのチョコレートは、上品な苦みと木の香りの中に漂う、ジャスミンやオレンジを思わせるフローラルな香りが特徴。
個人的な感想は、しっかりチョコレート感がありますが酸味がないのでとても食べやすく、合わせやすいチョコレートだと思います。
※アルパコは、①ナッツ風味の香り付けをしたガナッシュ、②ムースとの一体感を大切にした土台のフィナンシエ生地、③キャラメルアングレーズベースのムースに使用しています。
KIDAVOA(キダヴォア)ってどんなチョコレート?
ヴァローナ独自のまったく新しい発酵技術=「ドゥーブル・フェルマンタシオン(二重発酵)」により生み出されたチョコレート。カカオ豆の自然発酵の終了後、フルーツの果肉を加え、二度目の発酵を行うことでフルーツ感を増強。フルーティーなバナナのアロマとモルトの香りが特徴。
私がこのショコラを初めて食べたとき、「あっ、バナナの香りだ!一口目はチョコレート、チョコレートが溶けて鼻に抜ける香りはバナナ。」発酵時にカカオ豆に加えただけでこんなにもフルーツ感が残るのかと、びっくりしました。
※キダヴォアは、そのものの風味をお客様に味わって頂けるように、ケーキの上面になみなみと絞って仕上げています。
合わせた食材は??
合わせた食材は、①マカダミアナッツ②キャラメル③バナナです。
想像しやすい味の構成になっています。
今回のクリスマスケーキは、子供から大人までお楽しみ頂けるようにリキュールは香り付け程度しか使用していません。
今年は、みんなで集まってクリスマスをお祝いできたら良いなぁという想いをこめて、万人受けするケーキを考案しました!
チョコレートに合わせた食材は、3種類と少ないですが、お召し上がり頂いたときの味のバランス、食感をお楽しみ頂けるように、上面のキダヴォアのクリームまで含めると8層になっています。
一番下は、マカダミアナッツ、チョコッチップを混ぜ込んだ玄米粉とホワイトソルガム粉が主体のシュトロイゼル(ザクザクしたクッキー)。2層目は、アルパコのガナッシュ。3層目はグルテンフリーのフィナンシエ生地。
4層目はフランス、ゲランドの塩とバニラをアクセントにしたキャラメルクレムー。5層目は、バナナのシュプレーム。6層目に最高峰バナナ1をカソナードとラム酒でソテーしたもの。そして、全体をとりまとめている(7層目にあたる)のが、アルパコを使用したキャラメル風味のムース。8層目、一番上にキダヴォアのクリーム。上から下までグサッとフォークですくって、一番下から上のクリームの層までを一度にお召し上がり頂きたいです!
「クリスマスだからこそ手間暇かけて、一年で1番美味しいケーキをお届けしたい!」という想いでお作りします。風味、香りが損なわれてしまうような長期間の作り置きは一切いたしませんので、お作り出来る台数にも限りがございます。とても心苦しいのですが、ご理解、ご了承頂きますようによろしくお願い申し上げます。
お客様への一年の感謝を込めて、最良の状態でお作りさせて頂きます!
ご予約方法等は、HPでお知らせいたしますのでしばらくお待ちください。<2022/11/02時点>