こんにちは、itofukuです。
最近、当店ではグルテンフリーのケーキや焼菓子をお求めになる方が以前よりも増えてきました。
「お医者様から小麦グルテンを抜くように言われていて。でも、グルテンフリーのお菓子って美味しくなくて…。」と仰って来店されたお客様がいらっしゃいました。
「小麦粉不使用でも”美味しい!”って思えるお菓子をお届けしたい!」
そんな思いでスタートした小麦を全く使用しないお菓子のレシピ考案。今年の夏は、焼菓子から小麦を排除して試作を繰り返しました。まずは、小麦の代用となる粉を取り寄せるところから始まりました。
私が試作した粉の一例を挙げると、
・ホワイトソルガム粉
・ココナッツパウダー
・玄米粉
・トウモロコシの粉
・栗の粉
・レジスタントスターチが含まれるグリーンバナナの粉
・失活大豆粉
・おからパウダー
等など。ほんとにたくさんの粉を用いて試行錯誤しました。。。
そんな試作を繰り返して、当店ではフィナンシエ系のお菓子をすべてグルテンフリーに変更しました。
小麦使用のフィナンシエよりも優しい口溶け+しっとり感。しっとり感の秘密は、”大豆粉”。
お店で働いているスタッフにも試食してもらったところ、全員一致で大豆粉使用のものが従来の小麦粉使用のものより美味しいという感想になりました。
サブレ(クッキー)系のお菓子にも米粉やホワイトソルガム粉を用いたグルテンフリーのものを考案しましたが、やはり小麦特有の香ばしいかおりとザックリとした食感(歯ごたえ)はなかなか米粉や他の粉で表現するのは難しいです……。サブレ系すべてを米粉に置き換えてしまうと少し物足りなさを個人的には感じました。ということでサブレは、一部をグルテンフリーに。
「パウンドケーキを米粉ベースで作ったら、どんな感じになるかなぁ~」と思ったのが、今回ご紹介するケークポティロンが誕生したきっかけになります。
ケークポティロンのこだわり
”ケークポティロン”は、米粉、大豆粉、アーモンドパウダーを使用したグルテンフリーのパウンドケーキです。
こちらのケークのこだわりは、
①カボチャは、北海道産のもの。ペーストもパウダーもすべて北海道産。
北海道のカボチャは、水っぽくなくて(ホクホク系)糖度が高くスイーツ向きだと思います。
②甘味料には、甜菜糖を使用。(精製された砂糖は使用していません。)
カボチャの優しい甘みを消してしまわないように、甜菜糖を合わせました。
③カボチャにスイーツ感を出すため、合わせたのはイタリア産マロン”カスタニエ”
高温スチームで蒸し上げた柔らかな食感のイタリア産マロンカスタニエをアクセントに。
グルテンフリーのお菓子をお求めになるお客様に、とても好評を頂いているケークポティロン。
小麦不使用だからこその味わいがあります。
パウンドケーキなのに喉越しが良く、水分(お茶、コーヒーなど)なしでもお召し上がり頂けます。小麦の香りが邪魔しないので素材の味わい、甜菜糖の優しい甘みが食べたときに口内に広がります。
秋季限定のケークポティロン。機会がありましたら、是非一度お召し上がり頂きたいケークです。